| [ No Image ] | ゲド戦記 寺嶋民哉 TKGA-503 06,07,12 |
ゲド戦記です。作品そのものはもうコテンパンで、僕自身にとっても満足の行く映画ではありませんでした。
ただ!ちょっと待て!音楽については別だぞ!冒頭の船が荒波を行くシーンを見て、「こいつはイケるかもしれない」とさえ思ったほどです。
以前、田中公平氏が月刊アニメージュのコラムか何かで言ってたことですが、映像作曲家には2種類のタイプがあります。
ひとつは、作曲家自身に作家としての出来上がっており、作品からはその作家性が求められるという「作家タイプ」。もうひとつは、突出した作家性は持たず、作品に見合う音楽を創造し提供するという「職業家タイプ」。
スタジオジブリ音楽といえば宮崎駿とコンビの久石譲が定着していますが、彼はもはや作家タイプの作曲家です。宮崎映画の新作が出れば、「今度の音楽はどうなるかな」ではなく「今度の久石は何をするのかな」という見られ方をするわけですね。
それに対して今作の寺嶋民哉は、自他共に認める職業家タイプ。それゆえ純粋に「今度の作品はどんな音楽だろうか」と期待できます。「久石の新作」みたいな見方はされず、唯一「ゲド戦記の音楽」と形容されます。
べつに作家タイプを毛嫌いしているわけではありません。ただこれまであの絵柄にはあまりにも久石の呪縛があったため、その分とても新鮮な気持ちで映画を見ることができたのです。
いいぞ、その調子だ!
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